法人口座開設とバーチャルオフィス

銀行での法人口座開設はカンタンではない。なぜかと言うと、2012年3月から警察庁が金融機関に対して口座開設に関する審査を厳格化するように求めたためだ。確かに銀行口座は詐欺サイトの支払いに使われたり色々と温床になっていることは間違いない。そこで、今回、法人の口座開設をいくつか同時に進めたけど、すべてが作れたわけではない。作れなかったケースもある(某大手銀行)。もともと都市銀行の口座はだいぶ前に作ってあったけど、今回、また別の都市銀行で作ろうとして、法人の登記簿謄本(履歴事項全部証明書)と印鑑証明書を支店窓口に持参した。後日、支店から電話があって、登記している本店所在地の賃貸借契約書を持参してください、とのことだった。しかしここで問題があって、当社はバーチャルオフィスで登記している。バーチャルというと実態が無いように聞こえるが、実際には事務所もあって時間貸しで借りてる状態なので実質はシェアオフィスだ。ただ、それは、そういうサービスを利用しているわけで、登記住所として利用しているに過ぎない。そのため事務所の賃貸契約書は存在しない。それだと法人口座が作れないのか、と思われがちだが、そんなことはなく、方法は2つある。まず1つめ、その事務所を利用できるサービスを契約している証明書の提出。もうひとつは、事務所とは別の方法で、3点セットを添付すれば良い。3点セットとは、①定款②給与支払事務所の開設届③法人設立届。なので、法人口座開設が難しいとはいえ、きちんと出すものを出せば法人の口座開設は可能である。実際に開設できたので書いてみた。以上